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2023.09.01お知らせ

せっかくだから遠回りローカル列車(天竜浜名湖鉄道)に乗ってみた。

「ホテルリステル浜名湖」に泊まり、翌日は天竜浜名湖鉄道(天浜線)に乗ってみようと思い立った。

ホテルから尾奈駅(別名:湖面スレスレ三ヶ日温泉リステル)までは車で約5分の無人駅。
予約をすれば、駅までホテルが送迎してくれる。フロントでは、フリーパス乗車券(1750円)を販売しているのも便利。

この天浜線は、掛川駅・新所原駅間を繋ぐローカル鉄道だ。度々テレビで紹介されたり、ドラマのロケに使用されるなど知る人ぞ知る列車。

今回は、この尾奈駅から掛川駅に向かい、途中下車をしながら観光地を巡ることにした。ちなみに、天浜線はディーゼルエンジンで動くので“電車”では無く“列車”と呼ぶ。
 

フロントで一日乗り放題のフリーパス券を購入。

天浜線公式サイトより - https://www.tenhama.co.jp/(参照 2023-05-15)

9:15 尾奈駅発

9時にホテルを出発し、約5分で尾奈駅到着。

この駅は無人駅で、ウナギをモチーフにした珍しいトイレが際立っている。
ホームへは自由に出入りできるので、駅看板と列車を一つのフレームに収めようと待機。
ところが思ったよりも手前で停まってしまい焦る。一両編成で、しかも乗口は後方ドアだったため、ダッシュ!
聞く所によると、天浜線が保有する列車は15両。その内12両がラッピング車両とのこと。
今回は、アニメ「ゆるキャン△」の列車に乗車。
ランダムで運行している為、どのラッピング列車に乗れるかは、到着してみないとわからないという面白さがある。

尾奈駅には、目を引くウナギをモチーフにしたトイレが

湖岸の駅に到着。しかし…残念ながらゆりかもめは不在

9:33 浜名湖佐久米駅着

ホームにたむろする渡り鳥の“ゆりかもめ”が名物ということで立ち寄った。

ところが春先だったため、ゆりかもめは旅立った後らしく一羽もいない…。

駅舎には、冬のゆりかもめが飛んでいるポスターが展示されていたので、一応納得することに。

ここに立ち寄るなら、ぜひ冬をお勧めしたい。ここから乗車する列車は、尾奈駅近くにある長坂養蜂場のキャラクター「ぶんぶん号」

「ぶんぶん号」で出発!

10:01 浜名湖佐久米駅発
10:11 浜名湖気賀駅着

気賀駅本屋・上屋及びプラットホームが、国の登録有形文化財に指定され、
特にプラットホームはインスタ映えまちがいなし。
この気賀駅のある細江は、春に開催される「姫様道中」がビッグイベント。
町が多くの観光客でうめつくされるとのことで、駅にも大きな看板が設置されている。

年に一度のお祭「姫様道中」の大きな看板が目を引く

ここから徒歩約5分のところに気賀関所がある。
慶長6年(1601)徳川家康公によって創設された姫街道の関所との説明。
姫様道中の出発点になっている。入所料は、大人150円、高校生以下無料とリーズナブル。
隣の田園空間博物館で買い物も楽しめる。

関所の隣にある田園空間博物館。

11:05 浜名湖気賀駅発
11:23 フルーツパーク駅着

フルーツパークは、駅から徒歩約15分で到着。
西エリアが遊戯施設、恐竜ゾーン、グランピング、レストラン(バーベQ、ピザ)で構成。
東エリアは、フルーツ狩り等が楽しめるゾーンになっている。
西エリアが約30分、東エリアが約1時間半で回れると聞いたが足りなかった。
ここだけで、じっくり一日かけて楽しむ施設と感じた。

国鉄時代より東海道本線を走っていた”湘南カラー”のラッピング列車でフルーツパーク到着。

西エリアは、広々とした遊戯施設や恐竜がいて、子供連れでも一日中楽しめる。

東エリアでは、この期間、いちご狩りが開催中だったが、時間の関係で西エリアのみの見学にした。
今度は、ぜひ子どもたちと遊びに来たいと思った。入園料は、大人730円、小・中学生360円。

天竜浜名湖鉄道の本社がある駅。国の登録有形文化財に登録された転車台や扇形車庫・運転司令室等の施設が立ち並び、ノスタルジックなムードを醸し出す。

転車台ツアーチケット

13:24 フルーツパーク駅発
13:41 天竜二俣駅着

大変珍しい列車の転車台見学が出来る駅ということで下車。
この天竜二俣駅本屋、プラットホームも国の登録有形文化財に登録されている。
転車台ツアーは、平日13:50から約40分となっている(600円)。
時間があったため、駅前の食堂十文字屋でランチ。
ここの名物が転車台カレーということで試しに注文した(1400円)
近くにはSL公園もあり、古びた蒸気機関車だったが、乗り降り自由で、SLマニアにはたまらない(多分)。

5名のツアースタート。

転車台ツアーは、一般の人が入れない転車台や職員休憩所、歴史博物館が見学出来る。
平日なので、参加者は私一人と覚悟していたが、なんと5人もの参加者がいて、安心した。

転車台は、このツアーのために2回転させてくれ、サービス精神旺盛。

ツアーガイドが普段は入れないエリアを丁寧に案内してくれた。
列車の巨大な洗車機を通過し、古い職員宿舎(?)を通り、
転車台、扇型の車庫、歴史資料館等々、普段一般の人が入れないエリアを見学することが出来てかなり楽しめた。
ちなみに、この歴史資料館は、天竜二俣駅のジオラマ模型、SLのミニチュア、古いヘッドマークや券売機等が、狭い空間に多数展示されていた。
土・日・祝日なら、洗車を乗車しながら楽しめる体験ツアーも実施しているとのこと(900円)で、せひ挑戦してみてはいかがだろうか?
列車に興味がない私でも、飽きることなく40分間楽しむことが出来た。本ツアー、絶対お勧め!!

全車が両運転台のディーゼルカーとなった現在でも、蒸気機関車時代の扇型庫と転車台がそのまま使用されている。

自動車ではよく見る光景ながら、これだけ巨大な洗車機での洗車作業は迫力満点!水しぶきが飛んでくる。

狭小空間に、びっしり天浜線の歴史が凝縮。

14:50 天竜二俣駅発
15:38 掛川駅着

このローカル鉄道のフィナーレを飾るのは掛川城。
戦国時代、「内助の功」の逸話で有名な山内一豊が城主となって建立した東海の名城。
掛川駅から徒歩約15分の近場にあり、その途中には山内一豊とその妻がレリーフとして飾られる清水銀行に目を奪われる。

掛川駅までの最後の列車は、「Newスローライフ」号。フィンランドの人気ファブリックで装飾した気品ある列車。

清水銀行

社内装飾も楽しい天浜線。

今回、天浜線で掛川駅までのルートを観光地に降りつつ乗ってみた。時間の関係で訪ねられなかった観光地はまだまだある。
車窓からも浜名湖や天竜川など見どころも多く、ぜひまた訪ねてみたいと思った。
皆さんも、「ホテルリステル浜名湖」に泊まってローカル線で遠まわりの旅を楽しんでは!?

車窓から望む天竜川。車窓の風景も変化があって楽しい。

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