ホテルリステル浜名湖「支配人日記」
三ヶ日温泉/ホテルリステル浜名湖支配人がお届けする地域の観光穴場情報
last update 2007/06/23 17:58
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浜名湖冬の風物詩 “第5回 露天風呂煌天の湯オープン記念 リステル花火大会”02/03/2007

リステル浜名湖の冬の花火大会も、第5回目を迎えました。

夏は8月第1日曜日に、地域の花火大会「三ヶ日花火大会」が長く続けられています。その日はリステル浜名湖の前で、手筒花火を上げて、大きな感動を提供しています。

冬の花火大会は、露天風呂『煌天の湯』がオープン(平成1428)した翌年に始まりました。日の出の輝きと月の美しさは、リステル浜名湖の自慢の一つです。太陽が顔を出す1時間以上前から始まる朝焼け、そして日の出の瞬間から、中空に上がった太陽が、湖面を照らしオレンジ色の太い線を描き出すまでのシーンは、実に見事なドラマです。満月の時も同じです。煌(きらめ)く空のショーの素晴らしさから、煌天(こうてん)の湯と名付けました。そして1年後、オープン記念のイベントに花火大会を行いました。花火が、煌天の湯のイメージにぴったりだったからです。

ホテルのお部屋から楽しめる、快晴の日の朝焼けと輝く日の出のドラマです。日の出の1時間前から、続けて東の空を見ていてください。空と湖面の色が変化していきます。太陽の作り出す見事なショーです。

冬の厳しい寒さの中の花火大会。非常識なこと、馬鹿なことをと、笑われるかもしれないと思いましたが、ホテルは満室。お客様方から、大変な評判をいただきました。「来年もやってください!」

そして、毎年、2月初めの土曜日に実施してきて、今回が5回目となったものです。

最近では、冬の花火も地域興しのイベントとして、熱海や河口湖でも行なうようになり、馴染んできたようです。

会場の設営は、8時過ぎから始まりました。湖上の花火大会のため、まず、仮設筏の設置です。

快晴の“花火日和”(こんな言葉があるのかナ?)。湖面の白い部分は太陽が作り出している光の帯です。星型の光の模様がきれいです(右の写真)。空と湖面の青も素敵な色です。

打上げ花火、手筒花火、仕掛け花火用の筏です。愛煙会のメンバーが、8時過ぎから作業を始めました。手筒花火の火薬を仕込む作業のため、他の人たちは、早朝から花火工場(三遠煙火)に出向きました。

打上げ花火用、手筒花火用と仕掛け花火用、太鼓のショー用です。ひとつは固定桟橋の上にパネルを敷いて広いスペースとします。打上げ花火用の筏は、沖合いに浮かばせます。手筒花火用の筏は、見物しやすいように、湖岸の近くにおきます。

手前は太鼓の演奏と手筒花火、右斜め上は手筒花火、沖合いは仕掛け花火、さらに上の左隅の小さな点のように写っているのが、打上げ用の仮設筏です。

オープニングの仕掛け花火の設営は、木枠の組み立てと火薬の取り付けです。湖上の作業なので、通りかかる漁船の作り出す波に、筏が大きく揺れてしまいます。打上げと、手筒花火の保管場所の確保もしました。水上花火の仕掛け用と、手筒花火と花火師の運搬用に2艘の船を使いますが、その船で筏の設営もします。

消防車が17時に到着しました。消防署の現場立会いです。申請書とおりに設置されているか、万が一の事故対策ができているかなどの調査です。船で沖合いの筏まで行って、調べます。花火大会を実施するためには、静岡県浜松土木事務所と浜名漁業協同組合にも、申請書を出して、承認を得ます。湖上の作業は、客室やロビーから見えます。お客様方の期待感が、すこしづつ膨らんでいきます。

事前の作業として、手筒花火の仕込があります。打上げ花火は、花火メーカーが工場で作り、当日、会場に運び込みます。しかし、手筒花火は上げる本人が作ります。原料の火薬を花火メーカーから買ってきて、手作りをします。



前回の手筒花火です。通常は、打ち上げ終わった手筒を、自分の家の玄関に置きます。魔よけ、火防せのためです。玄関のひさしの下に吊り下げたり、立てかけたりします。ホテルではロビーにおいて、皆さんに実物を見ていただいております。右の写真は、打上げ花火のレプリカです。7号玉です。

火薬を仕込んだ竹筒を抱え込んで上げる花火が、手筒花火です。遠州・三河地方の独特な花火です。火薬が暴発して、手筒を抱えていた上げていた人が死亡したり、大怪我をする事故もあります。危険な花火だけに、他人の作った花火でなく、自分の作った花火を上げます。自分の作業を信頼することと、自己責任の思いからです。また、迫力のある花火を作って、観客を興奮させたいとの思惑もあります。

都会と違って、田舎には青年団活動があります。大体、高校を卒業すると、地区の青年団に入ります。祭りや地域の行事の運営に携わります。大人との付き合いをし、地域の慣わしを覚え、地域の一員の自覚を認識してゆきます。花火の「愛煙会」や「太鼓保存会」の活動にも、のめりこんでゆきます。

愛煙会のメンバーが、地区の公民館に土曜の夜と日曜に集まって、手筒花火作りをします。竹林から太い孟宗竹を切り出すことから始まります。ドラム缶の中に竹を入れて、熱湯で煮ます。その後、半月ほど乾燥させるため、寝かせます。そして、竹筒の外を和紙とゴザと荒縄で巻く作業をします。これは、もしも火薬が暴発した場合、火薬や竹の飛散の被害を少なくするためのものです。

そして、今朝、花火工場に行って、火薬の仕込みに取り掛かりました。火薬は火力を強くするもの、空中高く噴出させるもの、高い爆音を響かせるものなど異なった種類を使います。炎を赤く目立たせたり、白い色を出して変化をつけさせたり、工夫します。鉄粉や赤土や石灰を混ぜます。硫黄も使います。新聞紙も使います。焼酎を使って、こねます。


手筒の断面です。竹の外側、ゴザとの間は和紙が幾重にも巻かれています。

分量や調合の仕方、詰める順番について、標準のマニュアルがあります。また、花火を上げるために、愛煙会の人たちは、毎年定期的に講習を受けています。
しかし、愛煙会の人たちは、観客から拍手や喚声が上がることを期待します。どよめきを興させたい!というこだわりを持っています。週末の休みを返上したり、夜の時間を手筒作りに没頭しなければなりません。数分間の手筒花火のショーにその成果が表われます。そのため、仕込みのときに、工夫をします。前回の時を思い出して、火薬や硫黄、鉄粉や砂、水などを加減して、工夫します。




卓越技能賞」を受賞された三遠煙火の小口会長さん。1/21に受賞祝賀会が催されました。

リステル浜名湖の花火大会は、「大崎愛煙会」と「下尾奈愛煙会」の二つのグループと、花火メーカーの三遠煙火の花火師がチームを組みます。50名ほどの人数です。

三遠煙火の小口会長さんは、厚生労働大臣から「卓越した技能者」の表彰を受けました。言うならば“現

代の名工”のお墨付きです。わたくしも出席しましたが、素敵な受賞祝賀会でした。

1930 「大崎祭りばやし太鼓保存会」の人たちの、太鼓の演奏が始まりました。小学生から大人までの構成のメンバーです。3日前から戻った寒気の中の熱演に、大きな拍手が沸きあがりました。

大崎祭りばやし太鼓保存会の人たちの太鼓の演奏です。小学生も交じっています。わたくしは桟橋でフィナーレを迎えるまで、進行係りを務めました。いつも、寒さに凍える思いをするのですが、今年は震えるほどの寒さではありませんでした。

2000 仕掛け花火の点火。「リステル」と湖上に文字が浮かび上がりました。そして、背後に華やかなスターマインが上がり、花火大会の始まりを告げました。

5回リステル花火大会のオープニング。スターマインと仕掛け花火。中央部分の少し大きな白い丸は十六夜の月です。

間をおかず、手筒花火に点火。炎を吹き上げる筒を抱え込んだトップバッターの名誉を勝ち取った人は、下尾奈愛遠会のメンバーで、ホテルのフロントの外山社員でした。かれは、第3回のときにデビューしました。昨日誕生日を迎えた24歳の青年です。頭から火の粉をかぶりながら、筒を垂直に立てて、爆音を轟かせた、フィニッシュを迎えました。たくさんの拍手と喚声が沸きあがりました。


船が移動しながら湖上に仕掛ける水上花火。湖面に半円形の大きな花を広げます。「ワーツ、きれい!」とあちこちから、声が上がりました。
5メートルくらいの間隔をおいて、続けて仕掛けながら、船が移動してゆきます。湖面の水上花火に続いて、打上げ花火が空で花を咲かせました。


休み無く、手筒、水上、打上げ花火が上がりました。


2030 スターマイン。フィナーレにふさわしく、大輪の花と吹き上げる火柱とがいくつも重なりながら、夜空を赤く白く染めました。お腹にドーンドーンドシンと、音を響かせて、花火大会が幕を閉じました。1月は暖冬で、3月、4月の気温が続いていましたが、2月に入って寒波の到来。客室やロビーからの見物が多かったのですが、桟橋の近くで楽しまれた方も大勢いました。

大崎愛遠会、下尾奈愛遠会、大崎祭りばやし保存会、三遠煙火の花火師さんたちが、寒さの中、奮闘していただいたお陰で、大変盛り上がった花火大会が、事故も無く終了しました。ありがとうございました。

今日は、節分でもありました。旅先で節分の行事をしていただきたく、ロビーに豆を用意しました。ま た、食事会場に赤鬼と青鬼が登場したので、
年男役のわたくしが「鬼は外!福は内!」と、退散させました。

食事会場で、節分行事の豆まきをしました。赤鬼役はフロントのスタッフ外山です。彼は下尾奈愛煙会のメンバーでもあり、手筒花火も上げました。

リステルの花火大会は手筒花火が主役です。そのため、食事会場には大きな手筒花火を上げている氷彫刻の像を飾りました。手筒の荒縄をはっきりと表現し、たくましくダイナミックな出来上がりを、皆さん方にほめていただきました。氷の像の横の人は、下尾奈愛煙会のメンバーです。自分たちの姿が氷の彫刻になっていると知り、見物に駆けつけてきました。

手筒花火を上げる様子を見事に表現していると、喜んでいました。


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